2020年 10月31日
『高所からの眺め』
久々に、大阪の街を高い所から見る。
何年かぶりに梅田スカイビルタワーに、話題のベネチア国際映画祭で監督賞を取った「スパイの妻」を観に行く。
その折りには立ち寄れなかった「空中庭園」が、秋晴れ続きで気になって仕方がなくなり、レッスン前にちょっと足を伸ばす。
阪急電車に乗って毎日のように見ているビルだが、近づくと本当に大きい。35階までエレベーター、39階までは空中を走るエスカレーター、そしてまたエレベーターで41階まで上る。
外国人観光客がいなくなったせいか、屋上は警備の人の方が多いほど。強い風に吹かれながら、大阪湾、阪急が走る十三大橋から西の街、そして市内のビル群が目の前に広がる。
この下で、どれほどの人間が毎日蠢き、生活しているのかと、圧倒される。その中の一匹としての自分が、日々の小さな事に捕らわれたり、振り回されたりしているのが、アホらしくなる。
3ヶ月に及ぶ皮膚病との戦いに疲れた心も、奮起させてくれる。不惑の歳も、もう遠くに過ぎて、心のままに動いても良いらしいのに、もう少し大きくなりたいものです。
たまには、高所から眺めるのも、良いことかも…。 |