2016年 10月8日
『東京文化会館大ホール』
初めて2300人越えの大ホールで吹く。
昨日、「日本フルート協会創立50周年記念コンサート」が、上野の東京文化会館であり、プロ・フルーティスト160人余り、アマチュア50人、総勢220人ほどで、大ホールで一緒に吹く。
まず驚いたのは、良く響くこと。理事で編成されたメモリアルフルートオーケストラ30人ほどでも、「ブルートレイン」、「夕鶴ファンタジー」を演奏したので、ゲネプロで舞台に立った折りに、5階ある客席のライトが横4列に浮かぶ、暗く高い空間に向かい、様々な方向に音を出してみる。すると、全てから見事に音が返ってくる。本当にこんなに大きいのに良く 響くんだと、驚くと同時に、舞台上の事は、客席でも手に取るように分かる怖い所なんだとも…。
コンサートは、ラリューのミニコンサート、マグナムトリオ、櫻舞、アンサンブル・リュネットのコンベンションアンサンブル・コンクール歴代一位による演奏、工藤重典氏とラリューによる協奏曲、そして、この日のための新垣隆氏の委嘱新曲「流れの翠碧」と盛りだくさんのプログラム。
この新垣さんの曲、9/8拍子から6/8…5/8に変化そして10/16拍子になり、また5/8…9/8と目まぐるしく変化する難曲、それを全国から集まったプロフルーティスト166人が演奏し、本番では本当に良い曲と感じる。前日と当日のゲネだけの練習だけで、そう実感できたのは、指揮の関谷弘志氏の力量があってこそだったのではと、感心しきり。
そしてホールで面白かったのは、舞台袖の広く高い空間にここで演奏した、海外のオケだとか、バレー人達のサインの寄せ書きやTシャツなどがいっぱい飾ってあり、このホールの歴史を大いに感じる。モイーズ、シュミッツ、ニコレ等の講習会で出逢い、友人になった人達との再会もあり、懐かしく、また、それぞれの場所で頑張ってらっしゃる姿に感激、自分もまたと心新にする。おまけに、新橋のホテルの夜景、上野駅下のバルで中山早苗さん、星さんと12時まで飲んだワイン、美味でした。 |