2023年 2月28日
『矢のごとし』
光陰矢の如し、あっと言う間に2月が、終わってしまった。
2日に京都のレッスンついでに、岡崎の京都国立近代美術館に「リュイユ―フィンランドのテキスタイル」を観に行く。微妙な色合いの絨毯が並び、手仕事の暖かさ面白さを味わう。
節分には例年の如く、友人と共に近くの垂水神社にお参りする。住宅街の中の参道を行って、神社に一歩入ると、薄い暗い杜の中に13ほどの小さな社と、万葉集に歌われる「垂水の瀧」があり、不動社では節分祭の護摩祈願がおこなわれ、ふと時代が逆戻りした感じがするのが、たまらない。
月末に、石山高校音楽科で指導した生徒さんが、留学中のフランスから一時帰国で、コンサートに出演なさるので、中ノ庄のフィガロホールまで聴きに行く。
3時からの演奏会だったので、せっかく滋賀石山まで行くのだからと、ちょっと足を伸ばし、午前中に立木観音まで行ってくる。
こちらの参道は、瀬田川沿いの道路脇からの、石段八百余段のみ。日曜日とあって、親子連れ、三世代家族も多く、どちらも一番ちびっ子が元気に先頭を切って登る列が、途切れることのなく続く混雑ぶり。
『ここの前通ったら登りたなる、素通りできないよ!』と言って登っていかれるおじいさんがいらしたり、南郷町の中の立木観音のあり様を感じ、『後少しですよ!』と、残り百段で、すれ違う方にお声掛け頂いたりして、登り25分、下り15分でお参りする。
フィガロホールの昨年度滋賀県新人演奏会優秀賞受賞者によるメモリアル・コンサートでは、元生徒さんの成長ぶりに驚いたり、主催者挨拶に京都芸大同期で、今は指揮者として活躍する人が舞台に立ち、出演のヴァイオリン奏者の先生としてまた同期の友人が来ていて、ホールオーナーも学校は違えど同期のフルート専攻だった方なので、ミニ同窓会しながら3時間余りのコンサートを楽しむ。
フィガロホールも今年で25周年を迎えられ、滋賀の音楽文化振興のご尽力に対し、県から賞を受けられたとか。
久々に会う友人達との話は尽きず、『若い人達の演奏は、本当に良いよね! 私達もお互いにもう少し頑張りましょう。』で別れる。 |