フルーティスト 水越典子 ウェブサイト


レッスンのひらめき

演奏会には出てると言われる“水ぶー”(学生時代のあだ名)らしさを、このホームページでも…。
普段着姿の気まぐれ日記です。




 

2011年 3月27日
『悲しみ』

いま白い花を見ると、
東日本大震災で亡くなられた方々を悼んで、
咲いているように思える。

3月11日は、いつものようにスタジオでレッスン、練習して、10時半頃に帰宅。

すると、母がテレビに釘付けになりながら、
『今日はよう揺れたね』と言う「…?」。

その画面を見てびっくり、津波が町を襲う様子が次から次に映し出され、身を固くする。地震が起きた時は、ちょうどピアソラを踊りながら練習していた頃で、道理で全く気付かぬはず。

それからは、原発も心配で、連日テレビの前に座ることになる。神戸の大震災後、瓦礫の中を食糧持って、友人宅まで西宮から芦屋まで歩いたのを思い出す。映像では伝わらない、また悲惨過ぎて、電波には乗せられないであろう世界を想う。

突然の自然の猛威によって、心残し逝った方々の霊は……。 瓦礫の中で膝を抱えて座り、ひとり泣いていた娘さんの写真が、目に焼き付く。これからの人生を思う。何ができるのだろうか?……。 



 

2011年 3月3日
『おひなさま』

東京の友人から、手作りおひなさまが届く。

早速、スタジオの楽譜棚の上の人形達の仲間入り。そこは、ドイツ、チェコ、イタリアなど、色々な所から来た小さな人形達の世界。

何年か前、小学生のサワコちゃんのレッスンで、「ここに居るお人形さん達にも聴いてもらえるように吹こうね」と言いつつ、何人聴いてはるかしらと一緒に数えてみたら、小鳥さん猫さんもで45人も居て驚いたことがあった。

改めて数えてみたら、なんとスタジオ中で72人形に増加してる! 

今は、私が4月10日に吹くライネッケの協奏曲を聴いてもらってます。 

今回は、2003年に出たライネッケの自筆譜版で演奏しようと思ってます。

終楽章の最後の部分が急に滑り出す感じに、違和感を覚えていたのが、こちらだとすとんと収まる気がしたので…。

他の楽章にも、所々違いがあるのですが、初稿版を音に出したくなりました。

(演奏会の詳細は、演奏会案内を御覧下さい)。




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