2011年 3月27日
『悲しみ』
いま白い花を見ると、
東日本大震災で亡くなられた方々を悼んで、
咲いているように思える。
3月11日は、いつものようにスタジオでレッスン、練習して、10時半頃に帰宅。
すると、母がテレビに釘付けになりながら、
『今日はよう揺れたね』と言う「…?」。
その画面を見てびっくり、津波が町を襲う様子が次から次に映し出され、身を固くする。地震が起きた時は、ちょうどピアソラを踊りながら練習していた頃で、道理で全く気付かぬはず。
それからは、原発も心配で、連日テレビの前に座ることになる。神戸の大震災後、瓦礫の中を食糧持って、友人宅まで西宮から芦屋まで歩いたのを思い出す。映像では伝わらない、また悲惨過ぎて、電波には乗せられないであろう世界を想う。
突然の自然の猛威によって、心残し逝った方々の霊は……。 瓦礫の中で膝を抱えて座り、ひとり泣いていた娘さんの写真が、目に焼き付く。これからの人生を思う。何ができるのだろうか?……。
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