2015年 9月23日
『連休』
今年は、飛ぶように日が過ぎる感じがする。8月のお盆休みから一足飛びにシルバーウィークになり、それも終る。
振り返れば、浜松でのフルートコンベンション、近鉄文化サロンの生徒さん方の発表会、学生コンクールの審査、そして石山高校の生徒さん達の初めての実技試験と、心を傾け動かすことの連続だった。
収穫の多かった今回のフルートコンベンション、特に嬉しかったのは、神戸で活躍したリップルフルートアンサンブルM2トリオ、六楽内、河野、大瀬さん方がアンサンブルコンクールで金賞を頂いた事。やっぱり生徒さんが活躍して下さるのが、一番嬉しい事ですね。
この連休は、スタジオに籠もりきりで、11月のリサイタルの練習。昨年は、いま使っているウエサワフルートNo.7の出産に立会いに、ミュンヘンの植澤さん宅に滞在して、名古屋、東京からの同行の氏と、ザルツブルクに遊んだりしていたのに、なんだか何年も前の事のよう。
でも、スタジオでひとり音楽にフルートに向かっている時が、一番ほっとする時間。今日もゆっくり大前先生の「ノン・ラモンティ・クエシタ・パッシオーネ」に向かっていたら、気付けばもう日暮れ時、窓越しにバラ色の雲がビルの間に棚引いているのが見える。あまりに綺麗なので、慌ててスタジオから地上へ降りる。
ヴィラ・ロボスのブラジル風バッハ5番で歌われているごとく、太陽がアスファルトに覆われた街をバラ色に染めながらゆったりと見えぬ姿をどこかに沈めているよう。地球の大きな営みの中に生かされているのを実感。 |