2014年 9月16日
『小さい秋見つけた』
空を見上げれば雲がたなびき、道路わきの花壇では、コスモスが咲いて、秋の訪れを告げている。秋と言えば、コンサート、「フルートのたのしみ」の準備に取り掛からなければならない。
今回は、1970〜80年代の個性的な作品を集めてみました。
フランスのデュボワ、ボザはフルートアンサンブルでは良く知られていますが、今回のデュボワの「9つのやさしい前奏曲」は、1分ほどの初心者でも吹ける易しい曲が集まったおしゃれな作品、ボザの「対話」はまさにフルートとピアノが対話する響きが美しい曲。
イサン・ユンの「サロモ」は哲学者が独白しているよう、グバイドゥーリナの「森の響き」はタタール共和国の森で鳥が鳴く。
武満の「海へ」は、アルトフルートとギターの魅力を充分に引き出した遥かな世界、吉松の「デジタルバード組曲」は、少しポップな曲で現代人のように時間に追われながら鳥が鳴く。
現代曲は苦手と思ってらっしゃる方もいらっしゃるようですが、まさに私達が生きている時代の作品だから、感覚的には分かりやすのではと思うのですが…。
一曲のためだけにギターに登場して頂くのは、アルトフルートでイサン・ユンの言い尽くす音楽と、武満のほのめかす、匂わす音楽を対比して聴いて頂きたかったから。
藤井眞吾さんとは80年代にこの曲を何度もご一緒した仲、砂原悟さんのピアノにも大いに刺激される演奏会になると思ます。
11月2日(日)午後3時よりムラマツリサイタルホール新大阪にて、「フルートのたのしみ33回」を催します。お時間ございましたら、どうぞご来聴下さいませ。(詳細は、音楽会案内をご覧下さいませ)。
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