フルーティスト 水越典子 ウェブサイト


レッスンのひらめき

演奏会には出てると言われる“水ぶー”(学生時代のあだ名)らしさを、このホームページでも…。
普段着姿の気まぐれ日記です。




 

2011年 5月28日
『祈り』

スタジオで練習していると、ほら貝を吹く音が聞こえてくる。

ああ、もうそんな時期になったのかと驚く。初めて耳にした時は、何の音か分からなかったが、近くにある太融寺さんで年一度行われる『柴燈大護摩厳修』のおふれの音。

大峰山から来られた修験者の方々が、町内を巡り吹かれる。境内には結界が設けられ、五色の弓矢、真剣、なたで清めの儀式が行われた後、人々の願いが書かれた護摩木が焚れる。

大阪一の繁華街、梅田なのに、儀式を拝見していると、そこが異空間になって行くと感じるから不思議。

何年か前にこんな行事があるのを、偶然知ったのですが、めらめら燃え上がる大きな炎に魅せられる。見つめていると、どこか人間の本能の部分が刺激されるような…。炎には何かがある気がする。

今年は、東日本大震災犠牲者追悼供養との事、雨の中、大勢の信者さんが集まって居らっしゃった。残念ながら仕事で、焚かれるのは拝見出来なかったけれど、護摩木が燃え、大きな炎になって天に向って昇って行くのを見ていると、願いまでもが確かに天に届く気がする。


 

2011年 5月6日
『シリンクスの会』

29回目の生徒さん達の発表会『シリンクスの会』が、昨日無事終わる。

一年に一度だから、もう29年続いているんですねぇ。

最初は小さなサロンで、聴き合いっこから始まって、ソロにアンサンブルが加わり、お知り合いのファゴットが、クラリネットが参加して下さり、弦楽器もでフルート四重奏も、そして木管五重奏も聴ける演奏会になる。 本当に色々な方々に参加して頂きました。

今年も3部に分かれ、友人の特別出演もあり、最後の全員合奏も入れて32プログラム。先日の竹の子のように、発表会を節目にして、それぞれの方がそれぞれの上達を、見せて下さるのが嬉しい。

雨がなければ竹の子が伸びないように、どこかで苦しさを乗り越え、皆さん舞台に立ってらっしゃるのだろう。

今回は、初めて急用での欠席者があり慌てる。でも、予定していた木五のメンバーに手伝って頂き、代わりにクラの松田美紀さん編曲の『千の風になって』を、また『虹の彼方に』を特別出演の樋上千聡氏に伴奏して頂き演奏、大震災で落ち込んでる心を励ます事が出来たようです。

来年は30回、趣向を凝らした記念演奏会にしたいものです。




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