2013年 11月30日
『感動ふたつ』
相変わらず飛び回っていたら、また、大いなる感動二つ味わう。
24日に、友人の多田ユウ子さんがジェネラルマネージャーを勤められる「フィガロホール」の15周年記念コンサートが催され、滋賀膳所まで行く。
ご自宅の半分をホールになさっていて、天井の高いゆったりした空間に贅を尽したインテリア、そして何よりもすばらしい響を持っていることに驚かされた。
演奏は元大阪フィルハーモニー・コンサートマスター長原幸太氏はじめ、フルート榎田雅祥氏、オーボエ高山郁子氏と実力者揃いでのモーツァルトの四重奏曲など。
ほどよい大きさの空間でのすばらしい演奏で、室内楽の醍醐味を存分に味わう。
二つ目は、淀屋橋の戸田ギャラリーでの「小さな宇宙―新宮晋展」。
玄関ホールに置かれた白い「なかよし」が空調の風で動くさまを、大木丸々を手彫りで作った様な長椅子に座り、ぼんやり見ていたら、時間がゆっくりと流れだす。並んだ二つが一緒に動いたり、反発してみたり、寄り添ったり、動きに連れ様々な思いが心を過ぎる。
圧巻は、ドイツ人監督トーマス・リーデルスハイマー氏の記録映画「ブリージング・アース:新宮晋の夢」。テレビ画面でしか見られなかったけれど、6年間追い掛け世界各地の風景の中で、息づく自然を人々に日常の中で気付かせる作品を作り続ける氏の思いが、美しい映像で綴られていた。そして、それを支える奥様の思いもひしひし伝わって来て、人の出会いの不思議、大切さを思い知る。
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