フルーティスト 水越典子 ウェブサイト


レッスンのひらめき

演奏会には出てると言われる“水ぶー”(学生時代のあだ名)らしさを、このホームページでも…。
普段着姿の気まぐれ日記です。



 

2010年 10 月31日
『まだあった初めて』

この日は、上田益さんの『レクイエム』のCD制作で、ジーベックホールに行く。

森 悠子先生率いる長岡京アンサンブルと管楽器6人、ハープ、ティンパニィー、そして合唱団と、大所帯だからホールを2日間借りての録音。

こちらは、コンサートの時と同じ様に一曲通して演奏したものを取って行く。雑音はご法度だし、ミスは即取り直しで、皆さんにご迷惑掛けるので、緊張の持続を強いられ演奏会以上に大変。
また、同時に神戸ルミナリエBGM音楽の録音もしたのですが、なんとも不思議な体験でした。

イヤフォンを片方の耳に着け(ヘッドフォンが本来らしいが、他の音が聴きたかったので)、そこから聴こえてくるメトロノーム音に合わせて、自分のパート譜を吹くのです。

管楽器6人が指揮者に合わせ、全体像の分からないまま、切れはしのメロディを、ただ譜面通りに音を出す作業をする。そうして録った音に、別録りのハープとヴォーカルアンサンブルを重ねて仕上げるとの話。

初めての事ながら、ロボットになったような違和感を感じてしまう。


 

2010年 10 月18日
『シンプルライフ』

今は、11月14日(日)に催す「フルートのたのしみNo.29」の練習に明け暮れる日々。

スタジオで一日過ごせる日は、道すがら晴れ上がった秋空を見納め、築50年の小さなビルの4階まで上り、2食分の食量持って立て篭る。

目にするのは窓際のパキラ越しの風景と、譜面のみ。

今回は、20世紀初頭のドビュッシーを始めとするフランス音楽。

様々な音色が求められる印象派の音楽は、同じ旋律でも音色を変化させるため和音を変えてあるので、ピアノが欠かせない。ゆっくりでしか弾けないけれど、響きに浸れる悦びがある。

ルーセルの「笛吹たち」は、学生の頃から何度か吹いているけれど、えっちらおっちらやっていると、譜面から読めてくるものが違ってくる。

そんな小さな発見ひとつが、大きな喜びになる本当にシンプルな日々。

プログラムの詳細は、コンサートの案内に掲載してますので御覧下さいませ。

ムラマツホールにて3時からの開演、ご来聴頂ければ幸いです。




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