2017年 11月9日
『作っちゃいました』
文化の日の演奏会後に石山寺詣が、例年の慣わしになっていて、シリーズ終えてしまったのに、なんとなく石山寺に足が向く。
高校のレッスン後に、お寺近くの食堂で、遅めのお昼をして、しじみの佃煮、ほうじ茶ソフトクリームも買って、観光客気分でぶらぶら歩いてたら、お寺の大門前に骨董屋さんを発見、ひやかす。
円空の一刀彫のようなギョロ目の達磨さん、一抱えもある木から切り出されていて、迫力満点で欲しかったなあ〜。
店の中には、様々な陶器類、人形、時計など、小さい物がところ狭しと置かれていた。銅の小皿に、ネックレスがばらばらにされたような、ターコイズ玉を見つけ、なんだか惹き付けられ、6粒を買い求める。
8月の「千日会」以来の石山寺、参道両脇の木々も色づき始めていて、緑の葉とのグラディエーションが美しい。階段を上ると、多宝塔、硅灰石に真っ赤な紅葉が映えていた。
本堂にお参りして、八大龍王社を目指してたら、牡丹園への道に出くわし登って行くと、さらに高くへ導かれ、初めて光堂を知る。改めて、石山寺は懷が深いなあと…。
龍王社近くに行くと、深い森と見紛う光景が…。静寂に包まれたほの暗い空間に、木々の間から光が斜めに射し込み、輝いている場所があった。その眩い光の中に入り、ふと足元を見ると、ふかふかした苔の中に白い点がぽつりぽつり、しゃがんでみると、5ミリほどの小さなキノコが生え出していた。
2時間ほどの寄り道の後、スタジオに行き、クリスマスコンサートの曲を勉強するが、少し前に味わった、静けさの中の密やかな生の営みを想うと、忙しさの中にも、時の流れに厚みがうまれたような、不思議な感覚が…。
そして、今日、京都のレッスンの後、寺町通りのビーズ屋さんに立寄り、ターコイズ玉に合う材料買い、店員さんに留め金具の付け方教えてもらって、5日後の自分への誕生日プレゼントに、自分でネックレス作っちゃいました。 |