2012年 5月29日
『自生植物たち』
このところ週一回、母の歯医者通いに付き合っている。 母の車押しながらのゆっくりな歩みにテンポを合わせていると、いつもは見逃している道端の風景が目に止まる。様々な草花が咲きみだれ、気持ち良さそうに風に吹かれている。
自生植物たちは栄枯盛衰が激しくて、一週間で風景が変わり、あたりを黄色に染め咲き誇っていたのが、すっかり陰を潜めてしまってたりする。雑草とついまとめて言ってしまうけれど、こちらが名前を知らないで失礼しているだけと思い、久しぶりに植物図鑑開いてみる。
白い花がヒメジョオン(姫女苑)、鮮やかな黄色のがヘレニウム、ともにアメリカから明治、大正時代に来たそうな。
コバンソウ(小判草)とは上手く名付けたものです。2,3輪摘ませてもらって、山野草の盆栽が好きだった父の仏壇に、供えさせて頂いている。シジミ蝶が蜜を吸っていたり、忙しく過ぎる日常の側で、気付けば自然は、子供の頃と変らぬゆったりした世界を広げている。 |