フルーティスト 水越典子 ウェブサイト「Love Flute」






水越典子水越典子をお訪ね下さり、
有難うございます。

音楽に人に出会えるレッスンの場は、
演奏活動とともに私にとって大切な時間。

大阪梅田のスタジオMを中心に
今までに出会った方々に
教えられ、気づかされて、
次の三箇条が生まれて来ました。

「楽を目指す」
「何か変は、何が変?」
「音を味わう」






この三箇条をモットーに、レッスンに臨んでおります。

「楽を目指す」「何か変は、何が変?」「音を味わう」


楽を目指す
レッスンで一緒に吹いていると、皆さんの一生懸命さが災いして、
無駄な息、無駄な力で響きを潰し、音楽の動きを重たくしていると感じる事があります。
身も心も一番リラックスさせることを目標に「楽を目指す」。

声楽家の楽器はからだ、同様にフルートという音程のとり易いものが口の先に付いて
からだと一体になったのが、
フルートという楽器。
こう考えれば、吹かなければの脅迫観念から逃れられ、体に共鳴させる事で快感と共により楽に。

また、難しいところになると指を動かす事に専念しがちですが、フルートの音のエネルギーは息、
すなわち内側に取り入れられた空気、それと外の空気とのバランスを整えた上で
動かす事が出来るようになると、より自由になるのでは…。

心とからだと頭、空気、色々なもののバランスを取る視点を、
どの様に持てばよいかを見つけることが、「楽」につながるのでは、と考えているのですが…。


何か変は、何が変?
「何か変」と皆さんで気付いていらっしゃるのですが、「何が原因」を一緒に発見するのがレッスンの場。
リズムが変なら手でリズムをたたいてみたら?

指が動かない……はたして指かしら。音を階名で呼んでみたら?
音楽が躍動しない……3拍子を1拍子で吹いているのでは。
手で指揮をしながら歌ってみたら?踊ってみたら?

フルートを吹くことを離れてみると、解決が見えてくることも多いようです。

頭を悩ませ原因を発見してみたら、我身も程度の差こそあれ同じ症状を持っていると気付かされ、
つくづく「五十歩百歩だなぁ〜」と。
また、レッスンのおもしろさもここにあるように思えます。

音を味わう
条件反射のように音符と指を連動させて、耳も心も働かせず、
せっかく奏でている音楽を味わわずに演奏していることもよくあること。

譜面を読むのは、谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」*の詩を読むのとおなじ。

はなののののはな
はなのななあに
なずななのはな
なもないのばな


*「ことばあそびうた」谷川俊太郎 詩、瀬川康男 絵 福音館書店 1973


音を読み上げ、単語にし、文章にし


花野の野の花
花の名なあに
なずな 菜の花
名もない野花


漢字混じり文に読めるように手助けし、
なずなは白に、菜の花は黄色に染めましょうとアドバイスしても、
季節はいつ、登場人物は何人、どういう関係の人達、他に色は何色あるのか等、色々想像して、
中年のサラリーマンのお父さんが感慨深げに「名もない」というのか、
バラの大好きなお母さんが「名もない」と言い捨てるのかは、
その演奏者の解釈。色々の読みがあってこその演奏だとも…。

じっくり音を味わっていけば、音世界が深く広く拡がっていく、
音に触発され、私たちもまた深く広くなれるかしらと夢みてのレッスン。


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