2014年 4月7日
『さくら』
今年ほど、「さくら」を満喫した事はない。
まず、和歌山城で石垣に映えるさくらを、そして京都岡崎公園の疏水、鴨川ぞいに続く花のトンネルで、それから嵐山の萌え出した若葉と霞みのようなピンクで染まる山並と、様々な姿を見せる「さくら」を堪能する。
まず先週の月曜に、長年お世話になった三宅楽器の三宅さんに会いに、長崎の武次先生、島根の田中さん、村松楽器の修理の方々とご一緒に和歌山に行く。
三宅さんは、女手ひとつでフルートに特化した店を、大阪で25年間開いてらした。私のスタジオの場所は、その後を継いだもの。
少し可愛いらしくなってこられたとの事で、懐かしい顔を見せ、元気になって頂こうと伺う。手を繋いでさくら並木を歩いていたら、『ああ、幸せ!』を連発なさって、行った甲斐があったと皆で喜ぶ。
そして木曜に、岡崎公園近くの二つ画廊で友人方の個展を覗いた後、御池寺町の小泉楽器まで歩いたのだが、冷泉通り疏水べり鴨川沿いは、満開のさくらが頭の上をずっと覆ってくれ、途切れことなくほぼ20分。桃源郷の趣きでした。
そして日曜日は、宝厳院の本堂でのミニコンサートを頼まれ、嵐山へ。
時折みぞれ混じりの小雨が降る中、八重桜が多い嵐山公園から山を見れば、ふわふわとピンクと淡いグリーン、グレーの綿菓子で山並が彩られていた。心浮きたつ、一週間でした。
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