2014年 2月20日
『充実した一日』
今日は朝から京都に出る。
建仁寺塔頭 両足院のお茶室水月亭にベルギーの画家ミヒャエル・ボレマンスが描く墨絵が展示されると言うので、友人に誘われ見に行く。
普段は入れない両足院に入ると飛石、丸窓と、モダンなデザインにまず驚かされる。お庭をゆっくり散策、お茶室にぴたりと納まった作品を、拝見する。ベルギーの方が、お茶室という特別な空間に、違和感なく掛け軸を描く感覚って凄いなあと。
その後、京都市美術館の80周年記念展と別館で催されてた「手技に学ぶ・木版と本やさん」展を見に行く。
摺師佐藤景三さんの手による「広重の鳴門風景」3枚組、京版画「玉堂の鵜飼」「鉄斎の書」を拝見する。
一枚を何百回と摺っているのに、3枚の色がぴたり揃う不思議、川面に漂う篝火の煙のふわふわ感、書のかすれ、筆圧、筆勢までもが表現されてる。版画とは思えぬ空間感と色彩の変化。ご本人はそれが仕事だからとおっしゃるが、その感覚の鋭さに驚嘆するばかり。
その後いつもの様に小泉楽器でレッスンして、夜は月一の「ら・ふらんすの会」。
京都市美記念展で作品が展示されてた黒崎彰先生、中村孝平さんも、佐藤さんもメンバー。たわいない話の中に、深遠な一言が混じる飲み会は、本当に面白い。刺激に満ちた一日でした。 |