2018年 6月25日
『天災』
18日の朝、朝食、夕食の準備も終わり、これで石山高校に向かい出発できると、シンクの前で思った時、グラグラっと下から突き上げるような大きな揺れが、襲う。
棚からお鍋が、机の上の本棚から本が、飛び出し、床に散乱する。10階の母の部屋だったので、揺れが大きく、しばらくテーブルにつかまりつつ、声を掛け合い、無事を確かめ合う。
電気、ガスが一時止まり、なんの備えもしてなかったので、色々なものに水を満たし、エレベータも停止で、徒歩で下まで降り、近くのマーケットまで食料を買い出しに行く。
大きなマーケットは被害大きく、閉まっていて慌てるが、もう1つが開いていて、なんとか手に入れる。直ぐに復旧したので、心配したほど生活に影響はなく、交通が全て止まったので、逆に久しぶりに家でくつろぐ。
本当に天災は、突然襲って来るのだと、日頃の備えの大切さ痛感する。
5日後の演奏会も、無事迎えらたものの、大阪倶楽部のエレべータが故障、修理が間に合わず、皆様に四階まで、上って頂く事になる。 まだ、余震が心配な中、聴きに来て下さって、なおの苦行に申し訳なさ、感謝の思いでいっぱいに…。
ゲネの時、どこから舞い込んだか、ヨツボシてんとう虫さんが、譜面台のシャープペンシルの上に止まって、緊張を和らげてくれる。
同じ作曲家のソロと伴奏付きの作品の聴き比べ、面白い試みで楽しかったと好評を得る。しかし、ヘルムート ・ハンミッヒ、ムラマツSRを使い分けたのですか、音楽仲間、生徒さん方には楽しんで頂いたものの、高校時代の友人からは、『なんで?楽器自慢したかったの?』と…。些細なこだわりなんて無用で、音楽そのものにいかに迫るかが大切と、教えられる。
|