フルーティスト 水越典子 ウェブサイト


レッスンのひらめき

レッスン中にみなさんが一所懸命吹いていらっしゃるのに、
聴いていて「なんだか苦しそう」「どこか変だな」を感じた時、
ふと生まれて来た言葉たち。

音楽をより楽しむためのヒントになればと、 書き留めてみました。




vol.6

『関係性を読み解く』

作曲家は無から曲を生みだし、ひとつの世界として留め納めている。
そこには作曲家それぞれの論法があり、かたちフォルムがある。

楽譜全体をふわっと眺めていると、同じ図柄のところが見えてくる。
その図形がずれていたり、♯や♭の臨時記号が付いていたり、
様々な変化や規則性、全体の配置が分かって来たりする。

その関係性を見据えた上で音を出してみると、
変化が色々な感情を自分にもたらすのが、よく味わえる。

奏者自身が全体の展開を腹に収めつつ、変化に立ち合うことで、
はじめて作曲家が書いた話を物語れるのではないだろうか…。

3本の綱を編んだような、バッハのソナタの難解なパズルが解ければ、
関係性の中に漂う悦びはひとしおのものです。



<バックナンバー>
vol11.「音出し練習」 (2016.1)
vol10.「難所は新発見の場所」 (2013.7)
vol9.「練習を練習しないで!」 (2011.1)
vol8.「音作りは、曲芸師のごとく」 (2010.4)
vol7.「耳を聴き開く」 (2010.2)
vol6.「関係性を読み解く」 (2010.1)
vol5.「フィンガリングは指先の皮膚感覚で」 (2009.12)
vol4.「生きているものは、ゆれながら進む」 (2009.10)
vol3.「音の響き合いに耳そばだてて…」 (2009.08)
vol2.「まず、リズムありき」 (2009.07)
vol1.「楽譜は音楽をフリーズドライ加工したもの」 (2009.06)



 
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