フルーティスト 水越典子 ウェブサイト


レッスンのひらめき

レッスン中にみなさんが一所懸命吹いていらっしゃるのに、
聴いていて「なんだか苦しそう」「どこか変だな」を感じた時、
ふと生まれて来た言葉たち。

音楽をより楽しむためのヒントになればと、 書き留めてみました。




vol.4

『生きているものは、ゆれながら進む』

4本足の動物も2本足の人間も、翼を羽ばたかせる鳥も、身をくねらせ魚もへびも
生き物はみな揺れながら進む。

音楽もまた、推進力を得るため、
後ろに引いては前へを繰り返しながら進んで行く。 それが拍動の動き。

2拍子は2拍目を、3拍子は3拍目または2、3拍目を吸って、
1拍目に吐き出す波を持っている。

作曲家は、連結記号スラーを用いつつ、いくつかの波を重ね1つのまとまりを作り、
その大波がまた重なり合って重点に向かうよう、音楽を生み出している。

記号を守るだけで、波を感じ取るのを忘れた演奏は、
奏者がエンジンをかけ、音楽を無理やり前へ進ませているようなもの。
疲れもし、生きている音楽を殺してしまうことにもなる。




<バックナンバー>
vol11.「音出し練習」 (2016.1)
vol10.「難所は新発見の場所」 (2013.7)
vol9.「練習を練習しないで!」 (2011.1)
vol8.「音作りは、曲芸師のごとく」 (2010.4)
vol7.「耳を聴き開く」 (2010.2)
vol6.「関係性を読み解く」 (2010.1)
vol5.「フィンガリングは指先の皮膚感覚で」 (2009.12)
vol4.「生きているものは、ゆれながら進む」 (2009.10)
vol3.「音の響き合いに耳そばだてて…」 (2009.08)
vol2.「まず、リズムありき」 (2009.07)
vol1.「楽譜は音楽をフリーズドライ加工したもの」 (2009.06)



 
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