vol.3
『音の響き合いに耳そばだてて…』
音楽は、音と音の間の響き合いに隠れている。
ドレミファソと並んだ音を読み上げるだけでなく、
全音の高さの階段を2つ、半音を1つそして全音と、
順に音程の階段を上った時に音階が生まれ出すように、
響き合いの連なりが単語を形作り、流れを生み出す。
一音、一音があるのではなく、その関係性の中に音楽がある。
それに耳をそばだてつつ、常に味わう心と共に音を出す作業をすれば、
音世界に足を踏み入れることができ、遊ばせてもらえる。
音をなぞるだけの練習では、音世界の扉は
開いてもらえないようだ。
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